先月このコラムでご紹介したザ・シークレットは相変わらずの人気のようです。
何しろ欲しいものを望むだけで手に入る方法を教える、というのですから試してみる人がたくさんいるのは当然だと思います。
私のまわりでもザ・シークレットの教えている秘密、つまりLaw of Attraction(似たもの同士が惹きつけ合う法則)を使っている人たちが何人もいます。
よく一緒に仕事をするタイトルカンパニーのマネージャーは、「私もザ・
シークレットの言っている通りだと思う。
私は普段からできるだけネガティブな人を避けてポジティブな人とばかり付き合うようにしているので、
ポジティブなエネルギーがたくさん良いことを引き寄せてくれるから、いつも良い気持ちでいられるし、
仕事もたくさん集まってくる」と言っています。確かに彼女といると明るい気分になるので、私もつい仕事を頼みたくなります。
本当に良いことや望ましいことに意識を集中することでそれらを拡大できるとしたら、
そんなすばらしいことはありませんね。でも猜疑心の強い私はちょっとした実験をしてみました。我が家の犬のウイルは、
うちに来る前の環境があまり恵まれていなかったせいか、気が小さくて外へ出ると恐怖心の固まりになってしまいます。
獣医さんのところでも何が怖いのか診察室に入れずに、オシッコをもらして座り込んでしまうので、
しかたなく70ポンドもある固まったままの犬をズズッと引きずって移動させます。獣医さんのスタッフからは犬なのに
「チキン(臆病者)」というあだ名までもらい、「ウイルはハロウィーンには何になるの? あ、そうか、
羽と口ばしをつけてチキンの格好をするのよね」などとからかわれ、
皆でブラックラブが鶏の格好をしたところを想像して大笑いしたこともあります。そんな情けないウイルを何とかしようと思い、
「獣医さんでウイルがちゃんと診察室に歩いて入っていける。私は喜んで『なんておりこうなんでしょう』とほめる」
ところを想像しました。そしてザ・シークレットの教えどおり、
それが本当に実現したかのようにとても幸せな気持ちでウイルをほめている自分の姿をしばらく思い浮かべていました。
それからしばらくして獣医さんに行った時、どうなったと思いますか。なんと!ウイルはまるで人
(犬)が変わったように、さっさと歩いて診察室に入り、オシッコももらさずにちゃんと注射を打ってもらってきました。
(さすがにシッポは後ろ足の間にずっとはさまったままでしたが。)もちろん私は最高に嬉しくなってウイルを抱いて
「なんておりこうなんでしょう」とほめました。なぜ想像通りになったのかはわかりません。偶然かもしれませんし、
私がいつもと違って毅然とした態度をとったからかもしれませんし、ザ・
シークレットの言うようにLaw of
Attraction で想像した出来事を引き付けたからかもしれません。
「幸せ」の研究をしている心理学者のロバート・ホールデン博士によると、「幸せ」
は私たちの外側にあって追い求めるものではなく、私たちの心の中にすでにあり、その内なる「幸せ」に気づいて感謝をすると、
外の世界がそれに沿った形作られていくのだそうです。
つまり自分のいる環境を良くするにはまず自分が内側から幸せになることが大事、というわけです。